生ごみの悩みを解決してくれる家庭用生ごみ減量乾燥機「パリパリキュー」。いざ購入を検討しても、意外と見落としがちなのがパリパリキューの置き場所です。パリパリキューのサイズはどれくらいで、稼働中の気になる臭いはどの程度なのでしょうか。
また、設置にはコンセントの確認が必須ですが、狭いスペースでも設置できるのか、屋内と屋外の設置条件の違いも知っておきたいポイントです。この記事では、後悔しない最適なパリパリキューの置き場所を見つけるために、パリパリキューのおすすめの置き場所から、故障を避けるためにパリパリキューを置いてはいけない場所まで、網羅的に解説します。直射日光が当たる場所は避けるべきといった注意点や、置き場所を快適にするアイテム3選も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- パリパリキューの設置に必要なスペースや条件
- ライフスタイル別のおすすめの置き場所
- 設置を避けるべきNGな場所とその理由
- パリパリキューをより快適に使うための便利アイテム
パリパリキューの置き場所を決める前のチェックリスト
※画像はイメージです。実際の商品とは異なります。
- まずはパリパリキューのサイズを確認
- 稼働中の気になる臭いはどう?
- 設置にはコンセントの確認が必須
- 狭いスペースでも設置できる?
- 屋内と屋外の設置条件の違い
まずはパリパリキューのサイズを確認
パリパリキューの置き場所を考える上で、最初に確認すべきなのは本体のサイズです。具体的な数値を把握することで、設置可能かどうかを正確に判断できます。
主力モデルである「パリパリキュー PPC-11」のスペックは以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
サイズ | 幅23cm × 奥行27cm × 高さ27cm |
本体重量 | 約4.1kg |
電源コード | 1.8m |
運転音 | 約36dB(デシベル) |
(参照:島産業株式会社 公式サイト)
サイズ感としては、大体5合炊きの炊飯器と同じくらいをイメージすると分かりやすいでしょう。ただし、これは本体が閉じた状態のサイズです。運転時にはフタを開閉するため、上部には最低でも15cm〜20cm程度の空間的な余裕が必要になります。また、背面から熱と湿気を含んだ空気を排出するため、壁からは数センチ離して設置するのが理想的です。
設置スペースの目安
以上のことから、実際に必要な設置スペースは以下の寸法を目安にしてください。
幅:約30cm / 奥行:約35cm / 高さ:約45cm
稼働中の気になる臭いはどう?
※画像はイメージです。実際の商品とは異なります。
生ごみを処理する家電と聞くと、やはり「稼働中の臭い」が心配になりますよね。結論から言うと、パリパリキューは独自開発の脱臭フィルターのおかげで、臭いはほとんど気になりません。
運転中は、本体内部で発生した臭いを活性炭フィルターが強力に吸着し、クリーンな空気として排出する仕組みになっています。そのため、キッチンやリビングの近くに置いても、不快な臭いが部屋に充満する心配は少ないでしょう。
ただし、処理する生ごみの種類によっては、わずかに臭いを感じる可能性はあります。例えば、魚の内臓や香味野菜(ネギ、ニラなど)を大量に処理した場合は、処理開始直後に少しだけ独特の臭いがすることがあります。
もし臭いに敏感で少しでも不安な場合は、キッチンの換気扇の近くや、窓を開けて換気しやすい場所に設置すると、より安心して使用できますよ。
設置にはコンセントの確認が必須
パリパリキューは電化製品であるため、当然ながら電源となるコンセントが必要です。見落としがちなポイントですが、希望の設置場所にコンセントがあるか事前に必ず確認しましょう。
公式サイトによると、パリパリキュー(PPC-11)の消費電力は300Wです。これは一般的な家電製品の範囲内ですが、タコ足配線で多くの家電を一つのコンセントに接続している場合は注意が必要です。ブレーカーが落ちる原因になる可能性もあるため、なるべく独立したコンセント、あるいは接続機器の少ないコンセントを使用することをおすすめします。
延長コード使用時の注意点
どうしても設置したい場所にコンセントがない場合は、延長コードを使用することになります。その際は、コードを足で引っ掛けたり、扉で挟んだりしないよう、配線ルートをしっかり確保してください。また、ほこりによるトラッキング火災を防ぐためにも、コンセント周りは定期的に掃除しましょう。
狭いスペースでも設置できる?
※画像はイメージです。実際の商品とは異なります。
「うちはキッチンが狭いから…」と諦めるのはまだ早いです。パリパリキューは、工夫次第で狭いスペースにも十分に設置可能です。
前述の通り、本体は炊飯器程度のコンパクトなサイズ感です。例えば、以下のようなデッドスペースを活用できないか検討してみましょう。
- 冷蔵庫と壁の隙間
- 食器棚やカウンターの隅
- ゴミ箱の横の空きスペース
特に、後ほど紹介するキャスター付きの台に乗せる方法は、狭いスペースを有効活用するための非常に優れたアイデアです。使う時だけ手前に引き出し、普段は棚の下などに収納することで、作業スペースを一切圧迫しません。
屋内と屋外の設置条件の違い
※画像はイメージです。実際の商品とは異なります。
パリパリキューの設置場所を考える際、屋内と屋外では守るべき条件が大きく異なります。安全に使用するためにも、それぞれのポイントを正しく理解しておきましょう。
屋内での設置
屋内は最も基本的な設置場所です。キッチン、パントリー、廊下の隅などが候補になります。注意点としては、湿気がこもりやすい場所や、水が直接かかる可能性のあるシンクの真横は避けることです。電化製品なので、水分は故障や感電のリスクにつながります。
屋外での設置
基本的に、パリパリキューは屋内での使用を想定して設計されています。そのため、雨風に直接さらされる「完全な屋外」への設置は絶対にNGです。防水・防塵仕様ではないため、すぐに故障してしまいます。
もし屋外に近い場所に置きたい場合は、以下のような条件を満たす場所を選んでください。
屋外設置が可能な場所の条件
- 屋根があり、雨が絶対に吹き込まない(屋根付きのベランダ、サンルームなど)
- 地面が平らで安定している
- 直射日光が長時間当たらない
特に夏場の強い日差しは本体のプラスチック部品を劣化させたり、内部温度の上昇でエラーを引き起こしたりする可能性があるため注意が必要です。
最適なパリパリキューの置き場所と便利な活用術
- おすすめの置き場所はここ!
- 故障の原因?置いてはいけない場所
- 直射日光が当たる場所は避けるべき
- 置き場所を快適にするアイテム3選
- 結局どこに置くのがベストなの?
- まとめ:最適なパリパリキューの置き場所
おすすめの置き場所はここ!
※画像はイメージです。実際の商品とは異なります。
これまでの注意点を踏まえ、具体的におすすめの置き場所を3つ紹介します。ご自身のライフスタイルに合った場所を見つけてみてください。
① キッチンの作業台やカウンターの上
最も王道で便利なのが、やはりキッチンです。調理中に出た野菜くずなどを、その場でバスケットに投入できるため、家事動線が非常にスムーズになります。コンセントさえ確保できれば、カウンターの隅や電子レンジの横などが定番の設置場所です。
② パントリーや収納棚の中
「キッチンはスッキリ見せたい」「生活感を出したくない」という方には、パントリーや大きめの収納棚の中がおすすめです。扉を閉めてしまえば外からは見えないため、インテリアの雰囲気を損ないません。ただし、排熱のためにある程度のスペース確保は必要です。
③ 勝手口や玄関の土間
音や臭いに特に敏感な方、あるいはキッチンにスペースの余裕がない場合に人気なのが、勝手口や玄関の土間スペースです。リビングや寝室から物理的に距離が離れるため、深夜に運転しても音が全く気にならないというメリットがあります。
故障の原因?置いてはいけない場所
※画像はイメージです。実際の商品とは異なります。
逆に、パリパリキューを絶対に置いてはいけないNGな場所も存在します。大切な家電を長く使うためにも、以下の場所への設置は避けてください。
パリパリキューのNG設置場所リスト
- シンクの真横など、水しぶきがかかる場所
感電やショート、故障の直接的な原因になります。 - コンロの近くなど、高温になる場所
火気や熱は、本体の変形や火災のリスクを高めます。 - 不安定でぐらつく場所
運転中の振動で落下し、破損やケガにつながる恐れがあります。 - 完全に屋外の雨風が当たる場所
前述の通り、防水仕様ではないため一発で故障します。
これらの場所を避けるだけで、故障のリスクを大幅に減らすことができます。安全第一で設置場所を選びましょう。
直射日光が当たる場所は避けるべき
置いてはいけない場所の中でも、特に注意したいのが「直射日光」です。窓際に置く場合などは、時間帯によって日光が当たらないか確認が必要です。
直射日光が長時間当たることによるデメリットは、主に2つあります。
直射日光によるデメリット
1. 本体(プラスチック)の劣化
紫外線はプラスチックを劣化させ、色褪せやひび割れの原因になります。見た目が悪くなるだけでなく、製品寿命を縮めることにもつながります。
2. 内部温度の上昇によるエラー
夏場など、強い日差しで本体が熱を持つと、内部の温度センサーが異常を検知し、安全装置が作動して運転が停止してしまうことがあります。せっかく生ごみを処理しようとしても、これでは意味がありません。
どうしても窓際にしか置けない場合は、遮光カーテンやすだれを活用して、本体に直接日光が当たらないように工夫しましょう。
置き場所を快適にするアイテム3選
パリパリキューの置き場所をさらに快適で便利にする、おすすめのアイテムを3つ紹介します。少しの工夫で、使い勝手が格段に向上しますよ。
① キャスター付きの台(平台車)
これは狭いスペース派にとっての「神アイテム」と言っても過言ではありません。ホームセンターなどで購入できる小さなキャスター付きの台にパリパリキューを乗せるだけ。これだけで、棚の下やカウンターの奥まった場所から、使う時だけスムーズに引き出すことができます。掃除がしやすくなるというメリットも見逃せません。
② 耐熱・防水マット
木製の棚の上や、賃貸物件の床に直接置くのが気になる場合は、耐熱・防水性能のあるマットを敷くと安心です。万が一の結露や水こぼれから設置面を守ってくれますし、運転によるわずかな熱からの変色も防ぐことができます。
③ おしゃれな延長コード
コンセントが遠く、どうしても延長コードが必要な場合でも、最近はインテリアに馴染むおしゃれなデザインのものがたくさんあります。木目調のものや、カラーバリエーションが豊富なものを選べば、無機質なコードの生活感を隠すことができます。
これらのアイテムは、数百円から数千円で手に入るものばかりです。ぜひ導入を検討してみてください!
結局どこに置くのがベストなの?
※画像はイメージです。実際の商品とは異なります。
ここまで様々な情報をお伝えしてきましたが、「結局、私の家ではどこに置くのがベストなの?」と迷う方もいるでしょう。
最適な置き場所は、あなたの家の間取りやライフスタイルによって変わります。以下の質問をご自身に問いかけてみてください。
- 生ごみが出たら、すぐに処理したい派? → キッチンがベスト
- インテリアを重視し、家電は隠したい派? → パントリーや収納棚がベスト
- 音や臭いに少しでも不安がある派? → 玄関や勝手口がベスト
- 設置できるスペースが限られている? → キャスター活用でカウンター下などがベスト
絶対的な正解はありません。ご自身が「これならストレスなく使い続けられる」と思える場所が、あなたにとってのベストな置き場所です。この記事で紹介したポイントを参考に、ご自宅の環境をもう一度見渡し、最適な候補地を探してみてください。
まとめ:最適なパリパリキューの置き場所
この記事の要点をまとめます。最適なパリパリキューの置き場所を見つけるための最終チェックリストとしてご活用ください。
- パリパリキューのサイズは幅23cm×奥行27cm×高さ27cm
- 5合炊きの炊飯器とほぼ同じ大きさ
- フタの開閉のため上部に20cm程度の空間が必要
- 壁からは数センチ離して設置する
- 脱臭フィルターで稼働中の臭いはほとんどない
- 魚などを処理する際は換気扇の近くが安心
- 設置には300Wに対応したコンセントが必須
- 狭い場所でもキャスター付き台を使えば設置可能
- 屋内設置が基本で水濡れや湿気は避ける
- 完全な屋外への設置は故障の原因になるためNG
- 屋根付きベランダなど条件付きで屋外設置も可能
- 直射日光は本体の劣化やエラーの原因になるため避ける
- おすすめの場所はキッチン、パントリー、勝手口など
- ライフスタイルに合わせて最適な場所を選ぶ
- 便利アイテムを活用すると使い勝手が向上する